鉄道の重箱の隅

第一回:熊本電鉄5000系

熊本電鉄5000系は今や東急5000系の最後の活躍として知られています。
しかもその姿は元の姿とは違い、単行用に改造されています。




この系列の特徴とも言える「直角カルダン」。
カルダン方式は台車側にモーターを取り付け、
継ぎ手で動力を伝達することで、
車軸にモーターをつり下げる方式(釣り掛け式)よりも、
バネ下加重を低減するために産まれました。
しかし1mちょっとの幅しかない日本の多くの線路の幅では、
当時としてはこの機構を収めるのにちょっと厳しい・・・そこで、
モーターを枕木に対して直角に収め、傘歯車で伝達する事で、
解決を図ったというのがこの方式です。
今では枕木方向にモーターを収める事ができるようになり
(こちらを平行カルダンといいます)、この方式は珍しくなっています。
(撮影には熊本電鉄さまの許可をいただいています)



ここの5000系に乗り込むとき、気になるのがこの表示器。
上から「入口」「出口」「締切」



5000系は左運転台です。
当然の事ながら後で設置された切り妻側の運転台も、
左側となっています。
(写真は5101号)



右側はこんなスペースになっていました。



これは珍しく団体列車として運転された5102。
あれ、ワイパーの位置がちょっとおかしいぞ・・・



なんとこの車両、右側運転台だったのです。
同じ形式に運転台の設置方法が二つとは大変珍しいですね。