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おすすめできる資料

現実と空想科学と現代神話の間を渡り歩く為に、
こんな資料が市販されています。

「異界の住民の訪問伝説は滅びぬ。何度でも蘇るさ。異界の住民の訪問こそ人類の夢だからな」
(どこかで聞いた言葉だな・・・)


彼らが夢見た2000年
アンドリュー・ワット/長山靖生
発行:新潮社

1999年にミレニアムブームに乗って? 発行された本。
19世紀から20世紀初頭の人たちがどんな「未来」を考えていたか?
豊富な図版で楽しめます。
最近「未来」が考えられなくなってきている時代ですが、
こういうのを見ると「負けてはいられない」と感じます。
というか・・この頃からあまり「未来」って変わっていないんですね。
「空飛ぶ円盤」や「怪しい飛行船」の姿もちらほら。
キャプションを差し替えれば「目撃イラスト」にもなりそうです。
まずこういうのを見てから「幽霊飛行船」事件のイラストを見ることをお勧めします。
「なぜ飛びもしない飛行機械の絵が描かれているんだ?」の謎が解けるかも。
私が思うに「それが当たり前で、それが許された」時代なのでしょう。
「未来」に大事なのは「洒落」とか「遊び」なのかもしれません。


夢見る飛行船
天沼春樹 時事通信社発行

飛行船の詳しい歴史について書かれている本を探していて見つけました。
買う時「文芸書にカバーおかけしますか?」と店員に言われました。
そう、この本は「文芸書」として読むこともできます。
堅苦しい本がすっ飛ばしているエピソードや、発明前の時代の様子も分かります。
「木星生物フローター」や、「魔女の宅急便」の「ヘリウムガスは爆発しません」など、
とても判りやすいたとえで飛行船の歴史や仕組みについて学べます。
アメリカの飛行船騒ぎの前、1850年代に「飛行船を造ります」という、
怪しげな計画があったことは初めて知りました。
また図版も多く収録されていますので、色々参考になります。


世界UMA−未確認生物−探検記
発行:ミリオン出版

最初は実は半分馬鹿にしていました。すいません。
でもこの本は絶対「買い」です。
実際にUMAの出現地に行くという姿勢、
自称「研究者」による「証拠」を盲信しない姿勢。
そしてその上で「でも居て欲しいなあ」と思う姿勢は、
この手の研究をしていく上で基本となることだと思います。
そうです「真実を求めること」は決して「否定すること」ではないのです。
「UMA観光」をする際のガイドブックとしても役立ちます。
また「雑交野人」の写真も出ていて貴重です。
なつかしいUMA本の数々も参考になりますよ。


宇宙人の謎
並木伸一郎 発行:学研

これこそ「昔見た宇宙人の本ってこういう感じだよなあ」という本。
グラフィック・フォーティアン・シリーズという事ですが、
単純に宇宙人(と言われている物)図鑑として楽しめます。
矢追さんの本とか文章が無駄に多いからなあ・・・
グレイが地球人みたいに額に手を当てて遠くを見ていたり、
司令官は地球人みたいにマントを羽織っていたりという、
新事実続出(?)であります。
墜落した宇宙人の死体の脇に「眼鏡」があった件も取り上げられ、
「実験用のサルなら眼鏡はしないだろう」とコメント。
並木さん、「宇宙人は眼鏡をする説」をぶちあげたようです。
しかし「連行中の宇宙人」を偽物とするのはずるいと思います。
もちろん「女の子の後ろに立つ宇宙人」や「両手を挙げた宇宙人」、
「フラットウッズモンスター」、「モスマン」、「ホプキンスビルの宇宙人」、
「パスカグーラの宇宙人」、「パプア島の円盤騒動」、「ずのう星人みたいな宇宙人」、
「プレアデス星人」、「妖精宇宙人」、「ガチャピン宇宙人」、
「うつろ舟」、「甲府事件」、「宇野の首すげかえ宇宙人」など、
国内外の様々な「宇宙人」さんも出ています。
残念ながら私の好きな「チェンニーナの二人組み」は出ていません。
なんか版権の問題でもあったんでしょうか?
「アントニオ青年事件」の行け行け(?)宇宙人も出ていません。
ウンモ星人も出ていません(ノルディック・タイプのイラストはあり)。
しかし、「オーパーツ」「UMA」「宇宙人」ときたら次は何でしょう?
「宇宙人」と「UFO」を分けた可能性が大ですが、
ぜひそうあってほしいものです。
できれば「幽霊飛行船」のような古典的な事例をやってほしいです。
(おいおい)
同じシリーズでUMAとオーパーツも出ています。


象魚
逆柱いみり 発行:青林堂

ええと、マンガです。
今でも手にはいるかどうかは判りません。
「隕石」というエピソードではなんとあのフラットウッズモンスターが出てくるコマがあります。
タイトルとなっている「象魚」で「皆さんそうお聞きになるかのう はぁ日本に野生の象はおらんものです」
というセリフは、いかにも異界へ迷い込んだ時を想像させてしまいます。
作品世界自体昭和40年代っぽいですが異界もかなり入っています。
また同じ著者の「馬馬虎虎」には「カエル男」も出てきます。
つげ義春の「ねじ式」や宮崎駿の「千と千尋の神隠し」っぽい感じでもあります。
この世界なら迷い込んでしまいそうです。


ロマンアルバムエクストラ(68) 天空の城ラピュタ
発行:徳間書店

映画本編もまさにジュール・ベルヌやら、怪飛行船(幽霊飛行船)事件の時代なのですが、それは当然皆さんご覧になっておられると思いますので、ここでは触れません。
このガイドブックには野田昌宏氏のSFイラストコレクションのほんの一部、しかし非常に重要なものが掲載されています。
19世紀末の人がどんな空想をしていたか、「フランク・リード・ライブラリ」とは何か、さらなる資料を求める為のキーワードが、野田氏のコーナーには色々詰まっています。
もちろんそれを現代的解釈の中で表した宮崎駿氏もすごいのであります。
(これ以後宮崎氏がSFと訣別したような気がするのは悲しい所ですが・・・)


宮崎駿の雑想ノート
発行:大日本絵画

実は各種軍事関係のメカについて知りたい人の為の本ですが、
その実、「ウソのような本当の話」、「本当のようなウソの話」を混ぜて、
ものすごい出来になっています。最近の映画よりずっと楽しいです。
この本はやはり「上手な嘘の付き方という事」でとても参考になります。
「鼻行類」とか生物系に関しては、他でも推奨があるでしょうから、
やはり私としては、「メカ系」のウソ付き本の傑作であるこれを押します。
できれば1992年に出た初版の方が、宮崎さんの「ぼくのスクラップ」も出ていて「買い」です。
以前ある本に「帝国陸軍の試作した巨大戦車」というのを載せていて期待しましたが、
イラストは普通の戦車をでかくした絵で残念、宮崎さんに説教して欲しいところでした。


ドキドキSF王国
吉川豊 発行:理論社

子供向けの入門物マンガ・・・などとあなどってはいけません。
SFの歴史、SFにおけるアイテムの起源など、とてもわかりやすく解説されています。
「なぜヒトではないのに『宇宙人』ていうの?」「『ワープ航法』、『タイムパラドックス』ってなに?」など細かい疑問も判ります。
大人の方には、「現実と神話とSFはこんなに繋がっていたのか・・・」と思わせる一冊です。


からくり 遊びの百科全書
河出書房新社(ふくろうの本)

日本人はメカが苦手? とんでもないことです。
この本はいかに西洋の「からくり」を日本人が自分の物にしていったか、また、世界的な「からくり」の歴史について詳しく書かれています。
「茶運び人形」なんか完全に、プログラム制御のロボットですからね。
科学的魔術師(?)大野弁吉にも触れられていたり、ブランシャールの気球を勘違いして描いた変な絵(UFO目撃のイラストにも匹敵します)、夢の永久機関(今で言うフリーエネルギー?)の事も書かれております。
「からくり」については学研グラフィックブックスの「からくり人形」も図版が多く、おすすめです。


図説ロケット 野田SFコレクション
河出書房新社(ふくろうの本)

これ、本当は三部作で「図説ロボット」「図説ロケット」「図説異星人」の三冊があります。
タイトルからして三冊とも「買い!」なのですが、わたし「ロボット」は持っておりません、欲しい・・・。
上でも出てきた野田昌宏さんのイラストコレクションが「これでもかー」とでておりますが、どうもさらに膨大な数があるらしい・・・見せて頂きたいと思うのは私だけではないでしょう。
現代神話の「空飛ぶ円盤」の誕生は第二次大戦後を待たなくてはならないのですが、SFの世界では宇宙人(この言い方の方がしっくりくるから許してね)は戦前から円盤形宇宙船を使っていたのです。
すごい先進性があるなあ、SFって(爆)。
「図説ロケット」には人間が過去に(もちろんSF成立以前から)宇宙に行くために考えた手段が色々出ていて、ジュール・ベルヌの砲弾しか知らなかった私は目から鱗。
「図説異星人」には異界の住民が地球での生息を追われて(?)、宇宙に行った(もしくは宇宙人として残った)という過程を推測できる資料があり、貴重であります。
「異星人は本当に地球に来ている」なんて思っている方、ぜひ一読下さい。
あなたの知っている宇宙人の起源が判るかもしれませんよ。
いやあ、SFって絵が命ですね(笑)。


新・トンデモ超常現象 56の真相
太田出版

ビリーバーからは目の敵にされる「と学会」の方々の本。
わたしこれしか持っていません。「〜99の〜」も欲しいですねえ。
「キリストの墓」「コソ加工物」「ボブ・ラザー」「モケーレ・ムベンベ」などなど、我々(って誰よ)の好きなネタの数々が上手いこと調理されております。
どうぞおいしくお召し上がりください(笑)。
いや、この本に出ている「うつろ舟」(「梅の塵」に出てくるお釜みたいな舟、現在の茨城に流れ着いたという)の記述には本当に感服しました。
渋沢龍彦らがこの事件をもとにした小説を書いているのは知っていましたが、まさかあの柳田国男先生がこの事件について調べていたとは・・・(「定本 柳田国男全集第9巻 筑摩書房」に乗っているのでしょうね)。
そもそも「兎園小説」(「梅の塵」の20年ほど前に書かれている同じ事件に記述した本)を書いたグループの中に、あの滝沢馬琴(「南総里見八犬伝」など昔話をこの時代に合わせた形で表した人)が含まれているのはちょっと怪しかったですけどね。
でも色々な事件、書物、地名の組み合わせに伝説や架空の話を組み込んだにしては本当に良くできた「目撃報告」でしたね。
凡百の「コンタクティ」に聞かせてあげたい位です。


人類はなぜUFOと遭遇するのか

カーティス・ピーブルズ
皆神龍太郎訳
ダイヤモンド社

とりあえずUFOについて語るなら読んで置いた方がいい本として、信じる人からも信じない人からも勧められていた本。
ちょっと高いし厚い本なのですが、面白くて一気に読んでしまいました。
アメリカ人のUFOと宇宙人に対しての考え方の歴史が記述されています。
原題は「空を見よ」だそうで、おそらく世界一有名なSFヒーローの紹介フレーズにもある言葉ですね。
「グレイ」のイメージが形成されていく過程について、ニューメキシコの砂漠に墜落した謎の物体の解釈について、読んで行く事ができるのでおすすめで、ちょっと冷静な気分になれます。
その膨大な資料にも感服ですが、あの「謎の飛行船(幽霊飛行船)事件」の事も出ています。
一度はインチキだとされたのに、時代が経つと復活してきてしまう。
これからもありえることですね。


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